38.保健機能食品 ―表示を確認し健康づくりに活用しましょう―|一般財団法人 京浜保健衛生協会

京浜保健便り

38.保健機能食品 ―表示を確認し健康づくりに活用しましょう―

保健師便り2020.01.17 616view

ペットボトル飲料やサプリメントなどで目にする「トクホ」や「機能性表示食品」。
パッケージは独特で何となくからだに良さそう、と試してみる方は少なくないのではないでしょうか。だけど、「トクホ」と「機能性表示食品」とは何が違うの?本当に効果はあるの?と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
平成27年(2015年)4月に、食品衛生法、JAS法(農林物資の規格化等に関する法律)、健康増進法の3つの法律で分かれていた表示についての基準を統合し、食品表示を一元化した「食品表示法」が施行されました。「食品表示法」施行に伴い、事業者の責任で表示する「機能性表示食品」が保健機能食品に追加されました。食品の目的や機能等の違いにより、特定保健用食品(トクホ)・栄養機能食品・機能性表示食品の3つに分けられました。
これら3つを総称して、保健機能食品と呼びます。保健機能食品は健康の維持や増進に役立つ働きを表示することが認められています。

今回は、これらの違いや表示について ❝知ることで、健康づくりに活用できるよう❞ ご紹介します。

◎特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品の違い

特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品は、食品全般を対象としていますが、大きな違いの1つは、責任の所在が国または食品関連事業者によるかです。人がバンザイしているようなマークは国が承認している食品だけに認められています。食品がもつ機能については、これら3つに共通して表示すべきこととなっています。

◎栄養成分表示を確認し、健康づくりに活用しましょう

食品表示法において、加工食品の栄養成分表示が義務化されました。パッケージに入った加工食品には、以下①~⑨のことが表示されることとなっています。

パッケージに貼付されているラベル

①保健機能食品(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)であること
②栄養成分量
③熱量 (カロリー)
④1日の摂取目安量
⑤摂取方法
⑥摂取上の注意事項
⑦調理または保存方法
⑧バランスの取れた食生活の普及啓発を図る文言
「食生活は、主食・主菜・副菜を基本に食事のバランスを」
⑨1日当たりの摂取目安量に含まれる該当栄養成分量が
栄養素等表示基準値に占める割合
(当該成分が栄養所要量の定められた成分である場合)
これらの表示を確認することで、栄養バランスのとれた食生活の実現に役立ちます。
例えば・・・・
▶肥満や痩せを予防
熱量(カロリー)を表示で確認し、調整することで、適正体重を維持することにつなげられます。
▶血糖値が気になる方
食物繊維(難消化性デキストリン※機能性関与成分)の有無
※機能性関与成分とは、特定の保健の目的(疾病リスクの低減に係るもの を除く)に資する成分をいいます。
▶血圧高めが気になる方
食塩相当量を確認することで、1日の摂取量を調整することが可能となります。 

▶お腹の調子を整える
ビフィズス菌の有無 など

参考:厚生労働省ホームページ 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf
※令和2年度から使用する新たな基準(2020年版)については、「『日本人の食事摂取基準』策定検討会」の報告書を踏まえ、今年度中に告示される予定

◎摂取量の目安・摂取方法を守りましょう

保健機能食品は、病気の治療を目的とする医薬品ではありません。保健機能食品さえ摂っていれば良い、というものではなく、過剰摂取はかえって健康に悪影響を及ぼしかねません。パッケージには、1日に摂取する量の目安や摂取方法が記載されていますので用量・用法を守りましょう。治療を受けている方や薬を飲んでいる方は、成分によっては、薬の効き目が悪くなったり、副作用が強くなったりすることがありますので、選ぶ前に医師や薬剤師に相談しましょう。また、体調に異変を感じた時には、すぐに摂取を中止し、医師に相談しましょう。
気になることがあれば、パッケージに記載されている事業者に問い合わせて確認するのもよいでしょう。

◎基本はバランスのとれた食事

身体的な健康を維持・増進させるためには、偏りなく色々な食材を摂り、バランスのとれた食事が基本となります。保健機能食品は、健康の維持・増進を図り、生活習慣病と境界領域の人の食生活を改善することを目的としています。注意事項を確認し、自分にあったものを選んで、食生活の改善に役立てるようにしましょう。

参考:消費者庁ホームページ (バランスのとれた食事関連の資料)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/pdf/health_promotion_180402_0003.pdf

【参考・引用文献】
消費者庁ホームページ:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/
政府広報オンライン:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201505/1.html
神奈川県ホームページ:http://www.pref.kanagawa.jp/docs/cz6/cnt/f4113/index.html
厚労省ホームページ:「健康食品の正しい利用法」(2016年2月改訂)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000113706.pdf
e-ヘルスネット:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-01-001.html
健康長寿ネット:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/tokuteihokenyosyokuhin.html
公衆衛生がみえる2018-2019 P308-313, (株)メディックメディア

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この記事は、神奈川県川崎市高津区にある健診機関「京浜保健衛生協会」が執筆・監修しています。人間ドック/巡回健診/女性のための健診/がん検診など、健診でお悩みの際はお気軽にご相談ください。

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